チェイサー by ナ・ホンジン

チェイサー ディレクターズ・エディション【初回限定生産2枚組】 [DVD]

販売元:角川エンタテインメント( 2009-10-02 )

定価:¥ 4,179 ( 中古価格 ¥ 1,779 より )

時間:125 分

2 枚組 ( DVD )


☆★★★★/星4つ ある意味一つ

2004年に韓国で起こった、ユ・ヨンチョルによる連続殺人事件
をモチーフにしたサスペンス(実際の事件も相当なものです)
チェイサーという題から推測される、ありふれた逃走劇かと思ったらそれは違う。
えっそうなっちゃうの、そこからえーっ!と、どんどん物語が加速していく。
この一見変わったストーリー展開にどんどん引き込まれました。
主人公はデリヘルの元締め、警察は無能、
各々に置かれた立場、状況から湧き出る葛藤と苛立ち。
今後、チェイサーを真似した映画が何本もつくられるのではないでしょうか。
そういう雛形になれる映画です。
グロ描写や血が嫌いな人は見ないでください!
ネタバレせずにこの映画を語ることは出来ないので以下ネタバレ。

以下ネタバレと感想




この映画の、後味はめちゃくちゃ悪いです。最悪です。

なぜなら、まったく救いがなく。希望もないからです。

映画の中の運の神様は犯人に最大の味方をしています。
犯人の立場は最後までゆるぎませんでした。
殺したい相手を思う存分殺せました。
物語の軸はやっぱり犯人で、主人公が犯人だったといってもよいと思います。

監禁~脱出をあそこまで引っ張ったんだから、救われていいじゃないか!
でも、救われない。。。ハンマーで執拗に撲殺、そして首を切断され(手もかな?)
犯人の慰みものにされてしまいます。
視聴者の期待を裏切るなら主人公さえ殺すと、韓流ドラマの監督
が言っていたのを思い出しましたが、個人的にあれは辛すぎました。
助からないことで何を訴えたいの?
現実の悲しみとか?
あんな直接的かつ一方的な展開でそんなこと言われてもね。
犯人の運が良くて、殺されたほうが運が悪かったってだけかよ。
と、あの展開にはやっぱり自分はなじめません。
絶対、助けるべきでしたよ。
助かっていたら、自分の中でもっと良い映画になっていたと思います。
やっぱり、ハッピーエンドでしょ。
結局、主人公は事件の状況を打破することも出来ず、願い叶わず、
完全に事件に蹂躙されてしまいます。
最後、犯人の家を突き止めますが、水槽を目撃しさらに傷つきます。
通常映画で描かれるような、事件を通じての、人間の強さ、弱さ、愛、
悪に対しての正義感などと言ったものがほとんど描かれてません。
ただただ、事件の大いなる闇に覆われ、あがき、苦しみ、蹂躙され、
絶望して、ボロボロになり、その闇から抜け出した。そんな印象でした。
これで犯人捕まらなかったら暴れてますw
良いところもたくさん、自分的に非常に辛い、印象深い一作でした。
ホンジン監督が『追撃者(原題)』ではなく、『地獄』というタイトルに
変更したいという話があったそうです。
そっちのほうが明らかに正解。

ハリウッドとディカプリオがリメイク権を獲得しているので、
救われるストーリーにしてリメイク希望です。

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