☆☆★★★/星3つ
最高の暗殺者を父に持つことを知らない、うだつのあがらないパニック症候群持ちの顧客管理担当な会社員が、突如謎の暗殺組織に加わり、ドンパチする。
だが、それには陰謀が!という映画です。
なんか、マットリックス的な導入ですが、この映画の見所は、
暗殺者集団には1000年もの歴史があり、殺しの方法が変わっていること。
銃をスイングするように撃って、自在に弾丸を曲げることが
出来てしまうとか、心拍数が毎分400以上の世界でも有数の才能者の暗殺者によって、運動能力が半端ない、などがあります。
もろもろの設定によって、ただの映画とは一風変わったアクションが見所です。
とにかくアンジェリーナ・ジョリーが最高!
ベストスリーにはいるアンジェが見れます。(個人的見解)
以上、普通の感想
以下、感想(調子乗っている内容、ネタバレあり)
自分的な感想は「なんか惜しいな」でした。
設定、アクションのかっこよさを最大限に、引き出せてないような気がしました。
前半の会社でのうだつのあがらなさを、語り形式で紹介する方法は全く必要なかったと思います。無駄な時間長すぎです、半分以下でちょうど良いです。
自分探しとストーリーを絡めて観客に問いかけたラストでしたが、
正直蛇足に感じました。唐突すぎてポカーンとしました。
それにディティールが弱かったと思います。
結構個人的にこれが致命的だったと思います。
1000年の歴史の武器紹介とか、いろいろマニア心をくすぐりそうなエピソードを挿入したほうが良かったと思います。
螺旋状の弾丸や、トライバル模様の入った銃など、あんだけ格好良いならもうちょい解説ほしかったです。
せめて最初に使用された3段切り離し方のライフル弾の説明くらいは欲しい。
組織独特の武器などもっとたくさん登場させて欲しかった。
あと特殊能力者の身体能力もどのくらいなのかわからずじまいでした。
最初ビル間飛んでたけど、その後は超人的なところは登場せず。
それに暗殺者集団のスケール感の説明も欲しかったです。
あんな小さな工場だけなの?暗殺はアメリカだけ?何人いるの?など。
全員カジュアルのレジスタンスっていう雰囲気しか、醸してなかったです。
とても伝統あるようには思えない。
主人公も、組織に属するんだから知りたがるだろ普通。
それを観客に教えて欲しかったです。
訓練シーンも、微妙でした。訓練風景を連続的にながして、
人物が成長していくシーンはあらゆる映画、とくにこういった、
突然組織に属しちゃった系、軍隊ものでは必ずあるシーンですが、
いまいち主人公の成長を感じませんでした。
ただボコボコにしてるだけで、成長しないでしょ。
これも撮り方が下手なんでしょうね。もったいない。
そして、組織加入からラストまでたった6週間っていう設定はは短すぎるだろ。
回復風呂あったとしても短い。
いくらなんでも、そんなんでど素人から組織壊滅できる程強くなるかな?
そして6週間である、必然性も特にないですし。
他には、
暗殺者なのに殺し方目立ち過ぎでしょ?
あんな谷底の川からどうやって救出したの?
なんで、主人公が突入することバレテたの?
ねずみ爆弾そんなたくさんなかったよね?
あんなに奥までねずみ侵入しないでしょ?
なんで武器たくさん持たないの?
最後のあのシチュエーションおかしいだろ?
会社にズカズカ入ってこないよね。普通。
この映画15Rだけど、そうであるシーンの必要性皆無。
15Rじゃなくても良い作品として作れると思う。
などなど、
個人的に気になる点おおかったですが、最大にもったいないところは
一人一人のキャラクターが薄いことでした。
中途半端に登場する仲間が強いのか弱いのかわからず。
期待していた集団での銃弾曲げあいよけあい、相殺しあいもなく、もやもやしっぱなしでした。
アンジェと、主人公以外全員雑魚じゃ組織として成り立たないですしね。
全体的に、監督と脚本しだいであと数段上の映画になったと思います。
気になるところ、つっこみどころも多かった作品ですが、
良かったと感じたところは、
・設定が良い
武器の格好良さや、未知数のアクションシーンが見れそうでわくわくした。
・フォックスことアンジェリーナ・ジョリー(以下アンジェ)が最高にいい。
この映画最大の見所です。アンジェがすごく良い!
どこが良いっていったら全てが良いです。
他の多くのアンジェ作品に比べて圧倒的に寡黙なところがよかったです。
ほとんど表情で演技している感じが最高です。
多くは語りません。ファン必見。
結局主人公に対して恋愛感情はなかったようですね。残念。
(いやあったのか?)でも電車内で撃とうとしてるし、、わからん。
続編が決定しているようです。制作費100億円以上。
アンジェが出演するかどうかはわからないらしいですが、
主人公変わっても、アンジェは絶対に必要だと思います。
アクションやらせたら、やっぱ圧倒的に格好良いですね。
続編はウォシャウスキー兄弟あたりにとってもらいたい。
今回は中途半端なマトリックス感と中途半端なジョン・ウー感があったので、
いっそ思いっきりマトリックスぽくしてもらって、オタク魂をもっと注入して欲しいです。
そうすればもっとおもしろくなると思います。
結構当たった映画だったようですが、ほぼアンジェと原作のおかげじゃないかと。
とにかく、アンジェファンには超おすすめです。
10-03-07 (日) 03:32
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☆★★★★/星4つ ある意味一つ
2004年に韓国で起こった、ユ・ヨンチョルによる連続殺人事件
をモチーフにしたサスペンス(実際の事件も相当なものです)
チェイサーという題から推測される、ありふれた逃走劇かと思ったらそれは違う。
えっそうなっちゃうの、そこからえーっ!と、どんどん物語が加速していく。
この一見変わったストーリー展開にどんどん引き込まれました。
主人公はデリヘルの元締め、警察は無能、
各々に置かれた立場、状況から湧き出る葛藤と苛立ち。
今後、チェイサーを真似した映画が何本もつくられるのではないでしょうか。
そういう雛形になれる映画です。
グロ描写や血が嫌いな人は見ないでください!
ネタバレせずにこの映画を語ることは出来ないので以下ネタバレ。
以下ネタバレと感想
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この映画の、後味はめちゃくちゃ悪いです。最悪です。
なぜなら、まったく救いがなく。希望もないからです。
映画の中の運の神様は犯人に最大の味方をしています。
犯人の立場は最後までゆるぎませんでした。
殺したい相手を思う存分殺せました。
物語の軸はやっぱり犯人で、主人公が犯人だったといってもよいと思います。
監禁~脱出をあそこまで引っ張ったんだから、救われていいじゃないか!
でも、救われない。。。ハンマーで執拗に撲殺、そして首を切断され(手もかな?)
犯人の慰みものにされてしまいます。
視聴者の期待を裏切るなら主人公さえ殺すと、韓流ドラマの監督
が言っていたのを思い出しましたが、個人的にあれは辛すぎました。
助からないことで何を訴えたいの?
現実の悲しみとか?
あんな直接的かつ一方的な展開でそんなこと言われてもね。
犯人の運が良くて、殺されたほうが運が悪かったってだけかよ。
と、あの展開にはやっぱり自分はなじめません。
絶対、助けるべきでしたよ。
助かっていたら、自分の中でもっと良い映画になっていたと思います。
やっぱり、ハッピーエンドでしょ。
結局、主人公は事件の状況を打破することも出来ず、願い叶わず、
完全に事件に蹂躙されてしまいます。
最後、犯人の家を突き止めますが、水槽を目撃しさらに傷つきます。
通常映画で描かれるような、事件を通じての、人間の強さ、弱さ、愛、
悪に対しての正義感などと言ったものがほとんど描かれてません。
ただただ、事件の大いなる闇に覆われ、あがき、苦しみ、蹂躙され、
絶望して、ボロボロになり、その闇から抜け出した。そんな印象でした。
これで犯人捕まらなかったら暴れてますw
良いところもたくさん、自分的に非常に辛い、印象深い一作でした。
ホンジン監督が『追撃者(原題)』ではなく、『地獄』というタイトルに
変更したいという話があったそうです。
そっちのほうが明らかに正解。
ハリウッドとディカプリオがリメイク権を獲得しているので、
救われるストーリーにしてリメイク希望です。
10-03-05 (金) 18:21
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あの夏、いちばん静かな海。 [DVD]
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時間:101 分
1 枚組 ( DVD )
★★★★★/星五つ
サイレント映画のような静けさ。
感情的すぎない音楽。
抑えた演出の中からにじみ出てくる感情がとても美しいです。
登場人物の説明は一切なく。
生活感もありません。
北野映画によくある暴力シーンも一切ない。
ただ寄り添う彼女と、主人公。
海、サーフボード、波の音。
その印象だけが残りました。
「恋愛シーンがなくても恋愛映画は作れる」という言葉を耳にしたことがありますが、
まさに、その通りの映画です。
映画が進むにつれて、登場人物達がどんどん好きになっていく抑えた演出が
とても心地よく、リラックスして鑑賞出来る映画です。
以下ネタバレ
ラストシーンで色々意見がわかれるようですが、サーフボードに写真を貼って
海に流すシーン以外は自分的には満足できるものでした。
その直後の海にプカプカとボードが浮いているシーンも少し違和感を感じた。
ただ、彼女の明るく元気な姿をラストシーンだけに集約させる演出は
北野映画には珍しく、お涙を頂戴というシーンだったと思います。
スタッフロールが波の音だけはやられました。
10-02-23 (火) 14:40
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シークレット・サンシャイン [DVD]
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時間:143 分
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★★★★★/星五つ
絶望と苦しみの果て、人は何に救われるのか。
見る者すべてに根源的な問いを投げかけます。
カンヌ主演女優賞を獲得したチョン・ドヨンの演技が最大の見所です。
彼女の心理状態によって映画の中で見た目がガラリと変わり、
見ているこちらが辛くなりそうなほど、真に迫っています。
彼女の精神状態に呼応するかのように、見ている自分自身も、
人や世界に対する見方が変わってしまう錯覚を覚えるほどです。
劇中で、一貫した姿勢で、シネ(チョン・ドヨン)に接するジョン・チャン(ソン・ガンホ)
彼に対する見方が映画が進むにつれて変わっていく自分に驚きました。
以下ネタバレ
最後の最後、ジョン・チャンに鏡を持ってもらい、陽だまりの中、髪を切るシネ。
シネはまだ、ジョン・チャンのような身近な人間に、
よって自分が救われる可能性に気付いていないだろう。
でも、それが観客だけにはわかるように出来ているんですよね。
その演出に本当にグッときてしまいました。
彼女が粉々にならなかったのも、唯一といっていい相談相手の
チャンがいたからなんだろうと思います。
シネのこれからの幸せを祈らずにはいられない映画です。
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★★★★★/星五つ
素晴らしい!の一言です。
にじみ出るような生き様に涙してください。
「大人のスタンドバイミー」とでも言うのでしょうか。
前編にわたる男臭さ。女性は、3~4人くらいしか登場しません。
「大人の問題を、子供の感情で解決している」とみうらじゅん氏は
この映画を評したようですが、まさにその通りだと思います。
生き様、死に様、かっこよさ。どれをとっても星五つです。
とにかく見てください。超おすすめです。
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